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『うつくしい絵』『すばらしい彫刻』

残暑はありますが、日暮れが早くなり季節は秋に向かっています。

読書の秋、芸術の秋におすすめしたい二冊の本がNHKテレビで紹介されました。
世界で一番有名な「モナ・リザ」はなぜ、これほど、時代を超えて多くの人々に愛されているのでしょうか。

海外でも有名な「神奈川沖浪裏」の北斎は版画のほかにどんな絵を描いていたのでしょうか。

名画の美しさ、素晴らしさは、どこからうまれるのか。。。
ゴッホ、レーピン、ピカソの絵も紹介しながら紐解きます。

かこさとしが自ら企画し、出版の依頼をした唯一の絵本である『うつくしい絵』(1974年偕成社・上)に込めた思いを本書を手にとって感じていただければ幸いです。

この姉妹編『すばらしい彫刻』(1989年偕成社・下)はその出版まで十数年かかりました。それは当時政治情勢が悪く、実際の彫刻を見に行って確認することができずに時間がすぎてしまったからです。

世界各地の美術館を訪ねることが困難な状況の今、本を通して芸術の秋をお楽しみください。

越前市ふるさと絵本館、秋の展示『どろぼうがっこう』(1973年偕成社)が9月4日から始まります。(9月1日は火曜で休館日、2・3日は展示替えのため臨時休館)

衝撃の続編『どろぼうがっこう ぜんいんだつごく』と『どろぼうがっこう だいうんどうかい』(いずれも2013年偕成社)も初公開のものを含め少数枚ですが展示致しますのでご期待ください。

2020年9月9日の福井新聞朝刊で、「名場面の味」と紹介されました。

『どろぼうがっこう』の原作は、かこがセツルメント活動をしながら学位論文を書くという猛烈な忙しさの中、論文のための下書きコピー(当時は青やきといって青っぽく文字が複写された)の表に墨色一色で走り書きのようにして描いたものでしたが、これが大変好評だったのです。

絵本として出版されることになり、第一場面のフクロウが語るシーンをつけ加えました。実験データの化学式の上に描いた原作のなごりで、文字のコラージュを背景に使用、続編でもその流れが見てとれます。

『どろぼうがっこう』のかわいい生徒たちとクマサカ先生をゆっくりご覧ください。11月23日(月)までです。

2020年10月11日、福井新聞オンラインの記事は以下でどうぞ。

どろぼうがっこう

「おうちで!絵本ミュージアム」

例年は大勢のご来場をいただき賑わう福岡アジア美術館の「絵本ミュージアム」ですが、今年は新型コロナのためオンライン開催です。

お家からご参加いただける企画の1つが『からすのパンやさん』になったつもりで素敵なパンを考え絵に描いて送信すると、それが立体的に見える画像になるというものです。どんなパンが登場するでしょうか。

詳しくは以下の記事でどうぞ。

おうちで絵本ミュージアム

2020年9月11日、西日本新聞で紹介されました。

2020年9月24日『からすのぱんやさん』についての記事は以下で。

絵本ミュージアム からすのぱんやさん

2018年の発売以来多くの皆様にご覧頂いているかこさとし最後の科学絵本『みずとはなんじゃ?』。絵を描いてくださった鈴木まもるさんの地元静岡新聞による週間ベストセラーに登場しました。

また、雑誌「チャイルドヘルス8月号」(診断と治療社)ではJPICの読書アドバイザーにより『未来のだるまちゃんへ』(2014年文芸春秋)とともに丁寧に紹介されています。

読書の秋に、大人の方にもお読みいただきたい二冊です。

2020年7月7日発売LEE8月号に掲載された、夏休みのおすすめ本です。
かこさとしの『人間』(1995年福音館書店)、『ちっちゃな科学ー好奇心が大きくなる読書&教育論ー』(2016年中央公論新社/かこさとし・福岡伸一)は大人の夏休みにも最適です。本の隅々まで情報がたっぷり。じっくりお楽しみください。
記事は以下でどうぞ。

おすすめ本

8月10日は山の日。
かこさとしは幼い頃、故郷・福井県越前市の小さな山、村国山を毎日見て過ごしました。この山に遊びに出かけることもしばしばだったそうです。幼稚園からの帰り、寄り道で道に迷うと村国山の方向を頼りに道を進んだと懐かしそうに話していたのが印象的です。

村国山より高い日野山(ひのさん)、そして、加賀白山、富士山、ヒマラヤと高みを目指し歩んで行ってほしいとの願いを込めて描いたのが、武生中央公園のランドマークになっている大壁画、「越前山歌」(えちぜんさんか)。讃歌の意味をかさねています。公園にはその言葉を伝える案内板も設置されています。

この絵、そして故郷への想い、子どもたちへのメッセージについての論説【越山若水】を以下でお読みください。

越山若水

会期末が2020年8月31日の愛媛県歴史文化博物館の展示会「かこさとし絵本展」。「だるまちゃん」シリーズや『からすのパンやさん』の他、行事や遊び、科学の絵本など様々な分野の絵をじっくりご覧いただけます。年齢を問わずご楽しめる内容です。お近くの方は是非お出かけください。
動画は以下でどうぞ。

かこさとし絵本展

こちらの動画もどうぞ

絵本展

kodomoe web「今日の絵本だより」

7月12日にオープンしたアイヌの歴史と文化を伝える博物館ウポポイによって、改めて注目されているアイヌの人々をえがいた、かこ作品のご紹介です。以下でどうぞ。

絵本だより 青いヌプキナの沼

北海道・ニセコ町 有島記念館で現在開催中の「かこさとしの絵本展」(10月4日まで)で、この絵本の複製原画をご覧いただけます。他にも北海道にゆかりのある絵を初公開しています。だるまちゃんやからすの絵とともにゆっくりお楽しみください。

2018年NHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」撮影中に下絵を描いていた場面が映った遺稿『だるまちゃんとうらしまちゃん』はその年の秋に刊行された『母の友10月号』(2018年福音館書店)の特別企画【ありがとう 加古里子さん!】に下絵とともに全文掲載されました。

一冊の絵本としては出版されていませんので、広く皆様にこの物語をお伝えできるよう
YouTubeでご覧いただけるようになりました。日本の昔話でおなじみの浦島太郎が今回のだるまちゃんのお友達です。かこと対談をしたことがある内田恭子さんの朗読です。どうぞお楽しみください。

だるまちゃんとうらしまちゃん

伝承遊びに着目 北陸中日新聞

遊びを通じ子に考える力養ってほしい 福井新聞

加古は20代から約20年間子どもたちと接し、遊びを通じて成長する子どもの姿を目の当たりにした。絵かき遊びや石蹴り、鬼ごっこなど子どもたちの遊びはどれも創造性豊かで、異年齢、体力の差があっても共に楽しく遊ぶための工夫をする。

愛媛県歴史文化博物館で開催中の展示会「かこさとしの絵本展」は、新しい生活様式を求められている今、子どもには「自ら考える力を持ってほしい」と願った加古のメッセージが意味を持ってくる、と記事は伝える。

会場では、長年の集積をまとめた『伝承遊び考』4巻やすごろく、遊びが登場する絵本の場面が複製原画でじっくりみることができる。
里子(さとし)というペンネームは高校時代の国語教師で愛媛出身の中村草田男先生の影響で、俳句に興味を深めたことによる。
下は会場で複製原画が展示されている『だるまちゃんすごろく』(2016年福音館書店)

同内容を伝える記事は2020年7月25日熊本日日新聞、8月1日京都新聞、8月3日東奥日報、8月10日秋田魁新報にも掲載されました。