編集室より

「じょうずになげられますか」

この本の最初の小見出しです。本文によれば「にんげんのように じょうずにものをなげることのできる どうぶつは、ほかにはいないのです。」

確かにそうです。そんな当たり前の事も改めて考えてみると、人間が手を自由に使えるようになったことの重大さを知るきっかけにもなります。
この本の小見出しの続きをあげてみます。
「あそびの なかの なげること」
「くらしの なかの なげること」
そして、「なげる どうさの はったつ」「なげることの じょうずへた」が図解され「なげる れんしゅう」「ボールのとりかた」「なげる ちから だめし」では年齢に応じた統計が示され「スポーツの なかの なげること」「なげるときのちゅうい」「おんなのこも なげてみよう」「とおくになげてみよう」という構成です。

下の写真は、「とおくになげてみよう」の挿絵(一部)です。

項目だけ見ただけでも役立ちそうな内容であることがわかりますが、さらに専門家からの興味深いアドバイスも巻末にあります。絵はかこさとしですから分かり易く、ユーモラスな細かい挿絵が豊富で絵を見ているだけでも楽しくなります。

投力が落ちているとの調査結果もあるようですが、人間だけに与えられた手の自在な動きを見直し「じょうずになろう なげること」を実践していただければと思います。

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  • 「じょうずになろう なげること」(1984年評論社 文/武藤芳照、平野裕一 絵/加古里子 監修/宮下充正