2020年5月6日 『ごむのじっけん』(1971年福音館書店)紹介
5月6日はゴムの日だそうで、kodomoeのウェブ連載「今日の絵本だより」でこの本を紹介していただきました。
表紙を開けると下の絵です。女の子がゴムとびの準備中。かたわらでは、早くも犬がゴムの実験を始めています。。。
以下でどうぞ。
5月6日はゴムの日だそうで、kodomoeのウェブ連載「今日の絵本だより」でこの本を紹介していただきました。
表紙を開けると下の絵です。女の子がゴムとびの準備中。かたわらでは、早くも犬がゴムの実験を始めています。。。
以下でどうぞ。
4月にNHK福井局で放映されホームページでご紹介した『だるまちゃんとてんぐちゃん』『だるまちゃんとかみなりちゃん』(いずれも福音館書店)の読み語り動画を、好評につき再びご覧いただけます。2020年5月31日日までの限定です。以下からどうぞ。
スズランの花が咲く季節です。スズランはアイヌの言葉でヌプキナ。2020年5月1日の「学校図書館速報」【選定図書から】コーナで、『青いヌプキナの沼』(2020年復刊ドットコム)を紹介しています。1980年この本が最初に出版された時のかこさとしの「あとがき」を改めて掲載いたします。
(引用はじめ)
同じ人間でありながら、肌の色や風習が違うと言うだけで、地球上では、いまだに争いや憎しみが絶えません。しかもそれは、中近東やアフリカの例に見るように、人間の心を救うはずの宗教がさらに対立を激しくさせていたり、インディアンや黒人問題に見るように、文明や開発の名のもとに非道なことが行われてきました。そしてそれらの事は、何も遠い国の古い事件ではなく、この日本でも起こっていたし、今なお形を変えて行われていることに気づきます。
強大な武器や圧倒的な経済力、あくどい策略によって、勝者は輝かしい歴史を書き上げます。しかし、反対にそれによって奪い取られ、追いはらわれ、閉じ込められた側には、わずかな口伝えしか残りません。そうした小さな伝説や名残の中から、ふと耳にした白いヌプキナ(すずらん)の花の物語は、涙の連なりのように私には思えました。汚れた栄光で見失ってはならないものを、埋もれてはならないものを、この国の中で、この国の子どもたちに知ってほしいと思ってまとめたのが、このお話です。 かこさとし
(引用おわり)
本文は縦書きで、全ての漢字にふりがながあります。
10月4日まで北海道ニセコ町の有島記念館「かこさとしの絵本展」では、この絵本の複製原画4枚を展示しています。
本の概要は以下でご覧いただけます。
本来なら絵本片手にトロッコ列車に乗りに行きたいところですが、今はテレビで小さな旅を楽しみましょう!
『小湊鐵道沿線の旅 出発進行!里山トロッコ列車』(2016年偕成社)は、千葉県を走る小湊鐵道のトロッコ列車を舞台に、その沿線の古くからの歴史や自然、人々の暮らしを盛り込んだ絵本です。電車好きさんから食べ物大好き、花旅に興味がある方、バードウォッチング、カメラが趣味、、、と様々なリクエストに応えてくれる場所でもあり、絵本の内容もこれにお応えする内容です。
東京からわずかな距離でありながら、旅を楽しめる貴重な鉄道。77万年前の「逆転層」チバニアンは、月崎駅東の山中にあり、その説明もこの本に掲載しています。是非、絵本と映像を一緒にお楽しみください。
5月3日の再放送は5月10日(日)午前10:35〜11:400NHK BS4K
5月13日(水)午前9:00〜9:25 NHK BS4K
詳しくは以下でどうぞ
2020年3月発行の千葉県大多喜町・大多喜図書館発行の冊子「あてら」にもこの本が紹介されました。
今年の鯉のぼりを今までとは、随分違った気持ちで見ている自分に気づきます。健やかな成長を願う気持ちがひしひしと伝わってきます。
鯉のぼりはそもそも中国から伝わってきたもので「5月は悪月なので、邪気やけがれをのぞくため、薬草をとり、ヨモギやショウブを軒につるす」ということであったと『こどもの行事 しぜんと生活 5がつのまき』(2012年小峰書店)のあとがきに「5月は祝月?悪月?」と題して説明があり、次のように続きます。(本文は縦書き、全ての漢字にふりがながあります)
(引用はじめ)
5月は田の神さまのまもってもらうため、たかい棒の先にスギの葉をつけ、田植えの目印にしていました。
(中略)
ちまきなどの食べ物も、薬草の類で、その由来は屈原の死をいたむ、かなしい伝統ですから、5月は健康にいっそう注意するようにしましょう。
(引用おわり)
とあります。
屈原(くつげん)については本文【ちまき】の項に詳しいのですが、なぜ5月5日にちまきを食べることになったのかということと関係していますので一部ご紹介します。
(引用はじめ)
中国の楚の国の屈原という大臣が、国をよくしようといろいろの努力をしたけれどみとめられず、汨羅(べきら)という川に身をなげてなくなった日でもあります。
その死をいたみ、ちまきを川に備えたことから、この日に草の葉につつんだもちやだんごをかざり、おさがりをたべるようになりました。
(引用おわり)
巻末の歴史年表でも「屈原の死は紀元前300年ものむかしの楚の国のことですから、ながいながい歴史をのりこえてきたことがわかります。」と書かれています。
今、目の前のことで精一杯の状況ですが、人間の長い歴史をこのような形で振り返る視点も大切だと気付かされます。
以下では、この本の紹介をしています。
今年のこどもの日は、本当に子どもさんたちにとって申し訳ない気持ちでいっぱいです。せめておうちで新聞紙で楽しめる遊びをしていただければと思います。『だるまちゃんと楽しむ 日本の子どもの遊び読本』(2016年福音館書店)からの引用記事です。この本については当サイト冒頭の スペシャル【特別企画】お家にいよう!楽しもう!! をご覧ください。
北の大地に雪が消え初夏を迎えると一面に咲くスズランの花、それがアイヌの言葉でヌプキナです。1980年この本が出版された時のかこさとしの「あとがき」に込められた思いを受け継ぎ復刊にあたった編集者が心に響く言葉でこの本を紹介しています。
残念ながらそのままを掲載できませんのでかこさとしの「あとがき」を再度ご紹介いたします。
(引用はじめ)
同じ人間でありながら、肌の色や風習が違うと言うだけで、地球上では、いまだに争いや憎しみが絶えません。しかもそれは、中近東やアフリカの例に見るように、人間の心を救うはずの宗教がさらに対立を激しくさせていたり、インディアンや黒人問題に見るように、文明や開発の名のもとに非道なことが行われてきました。そしてそれらの事は、何も遠い国の古い事件ではなく、この日本でも起こっていたし、今なお形を変えて行われていることに気づきます。
強大な武器や圧倒的な経済力、あくどい策略によって、勝者は輝かしい歴史を書き上げます。しかし、反対にそれによって奪い取られ、追いはらわれ、閉じ込められた側には、わずかな口伝えしか残りません。そうした小さな伝説や名残の中から、ふと耳にした白いヌプキナ(すずらん)の花の物語は、涙の連なりのように私には思えました。汚れた栄光で見失ってはならないものを、埋もれてはならないものを、この国の中で、この国の子どもたちに知ってほしいと思ってまとめたのが、このお話です。 かこさとし
(引用おわり)
本文は縦書きで、全ての漢字にふりがながあります。
2020年4月11日から7月5日までニセコにある有島記念館で開催される展示会では、この作品の絵も展示します。
手洗い、うがいといつにも増して水が生活の中で大切な意味を持ってきています。
その水について、もう一度見直すきっかけになる科学絵本です。小さいお子さんでもその大切さがわかるように、やさしく、楽しくページをめくるうちに大きな深い視点にたどり着くことができます。
かこさとしファンなら、この絵本に登場するほかの絵本のキャラクター、だるまちゃんやからすのパンやさんたちを探すのも一興です。
この絵本は文章がかこさとし、絵は体力がなくなり、かこが描けませんでしたので、鈴木まもるさんに託して出版された、かこさとしの遺作です。
日本測量協会発行の冊子「測量」の巻頭でも、『みずとはなんじゃ?』が紹介されました。
NHK映像ファイル あの人に会いたい 「アンコールかこさとし(絵本作家)が放映されます。この5月2日は、かこのさとしの三回忌です。それに合わせて放映されることになりました。是非ご覧ください。
放送予定:2020年5月1日(金)NHKEテレ 午後1時50分から2時
(急な事件事故などにより放送日が変更になる場合があります。)
「NHKプラス」の同時配信でパソコン、スマホでもご覧いただけます。また、放送後から5月8日(金)まで、見逃し配信もあります。
NHKプラスに関しては以下をどうぞ