お知らせ

1月5日NHK「おはよう日本」で報道されるなど出版前から話題のだるまちゃんシリーズの新作3作同時刊行について92歳を迎えようとする、かこさとしが著作に込めた思いを伝える。
記事、写真は以下でご覧下さい。

https://www.kanaloco.jp/article/303347

2017年年末に開催された藤沢市民ギャラリーでの展示会の様子と、かこさとしのインタビュー、書斎や私設ギャラリーをご紹介する藤沢市の広報番組が以下でご覧いただけます。
(2018年1月1日から7日まで藤沢市限定で放映されたJCOMの番組と同内容です)
(上の絵は『ほんはまっています のぞんでいます』(2017年復刊ドットコム)のあとがきにあるものです。)

https://www.youtube.com/watch?v=iaus0p4BLWE

京都新聞は2018年1月6日と7日に2回に分けて掲載。「子どもたちへ」上は、「野山で遊ぶしかない」。下は「歴史学び 未来開いて」という大見出しで両者が未来を託す「子ども」を巡り語ったことを伝える。両者の次世代に伝えたい想いにハッと気づかされる内容。

2018年3月に92歳となる、かこさとしがどうしても伝えておきたい思いを込めて描いた3作品が一挙に刊行されます。身体に不自由がありながら描いた絵ですが、著者のメッセージをうけとっていただけたら幸いです。

『だるまちゃんとかまどんちゃん』(2018年福音館書店)は、女の子たちのおままごと遊びに入れてもらっただるまちゃんが、不思議な「かまどんちゃん」と友だちになります。以下のような「作者のことば」があります。

『だるまちゃんとかまどんちゃん』(2018年福音館書店)

作者のことば

(引用はじめ)
東北地方の岩手、宮城の旧家のカマドの近くに、大きな目玉でにらむ、土または木で作られた異様な顔面がかけてあって、料理のゆげや、すすにけぶっているのが見られます。これは、この家をたてた折、左官屋さんや大工さんが、家の火難よけ、魔よけとしての守り神、すなわちカマド神*として作ったものだそうです。暗い台所のすみで、目立つことなく、黙々じっと家の危険から守っているこの陰徳異形の幼児形を今回は「かまどんちゃん」として、だるまちゃんの友だちになってもらいました。

また、私が幼少時、ままごとの座で受けた過分(!)な接待のあれこれを思い出しながら、2011年3月11日の東日本大震災と津波に被災された方々への鎮魂と慰霊、そして原発事故への警鐘の念をこめて作品とした次第です。
*カマドの神の別称・・・かまがみさま、かまどんさま、おかまさま
(引用おわり)

『だるまちゃんとはやたちゃん』(2018年福音館書店)

「かまどんちゃん」と同じく東北地方に題材を得て作られたのが『だるまちゃんとはやたちゃん』(2018年福音館書店)で、その経緯が作者のことばにあります。

作者のことば

(引用はじめ)
平安時代、西暦の1150年ごろ、近衛天皇の命を受けた源頼政が、従者猪早太(いのはやた)と共に、京都東三条で、頭が猿、胴が狸、尾は蛇、四肢が虎、鳴き声がトラツグミという怪鳥鵺(ぬえ)を射落したと伝えられています。福島のお母さんの集まりで、この怪鳥鵺退治の武勇伝の主人公・源頼政ではなくその従者を郷土玩具としていたので、その九百年後の子孫はやたちゃんに、こんどのだるまちゃんの相手役となってもらいました。

また桃源郷*やエレホン国*、ユートピア*など、何れも再訪できない「架空の境」だったのにならって、夢か幻の間に、東西南北延三百の化物たちをみてもらうことにしたわけです。

東日本大震災と福島原発事故の被災された方々への鎮魂と慰霊のこころをこめてーーー

*何れも名作で描かれた「この世」にあらぬよき所。エレホン国は、バトラーの作品に描かれた「nowhere(どこにもない)の逆読みの架空国名。
(引用おわり)

『だるまちゃんとキジムナちゃん』(2018年福音館書店)

印象的な青い海を背にだるまちゃんと一緒にいるのが「キジムナちゃん」。沖縄を舞台にした物語です。
作者のことばをご紹介します。

作者のことば

(引用はじめ)
沖縄の島々は、日本の他の地域とは違った歴史と習慣に包まれた所です。そうした伝承の一つにニライカナイという、海のむこうの守護神への憧憬と行事がそれぞれの島に残っています。また、アマノジャクみたいなキジムナーと呼ばれるイタズラっ子は、ブナガヤ、ブナガイ、マジムン、カナマザ、フルファガ、フイジムン、ミヤマグ、カナマガなどの名で、それぞれの島の民話に登場します。今回だるまちゃんの相手に、「キジムナちゃん」の名で登場してもらったのは、こうした古い伝承への敬意と、戦中戦後、今なお続いている沖縄の方々のご苦労に対してのささやかな謝意と、同志的応援のつもりです。受けて頂ければ幸いです。
(引用おわり)

2018年1月5日「おはよう日本」で紹介され大きな反響があった、かこさとしのだるまちゃんシリーズ新作3作品の同時刊行についてNHKのラジオ番組(英語)で紹介されます。

2018年1月16日(火) 14:10〜14:29「Japan & World Update」の中の後半10分

上記のほかに、英語をはじめ17言語での短波放送でも国際放送されます。国内では受信不能ですが、インターネット配信され、1月16日の放送後、1週間ほど聞くことができます。

英語の場合は、以下のリンク→曜日ごとの番組選択 →Listenをクリックして下さい。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/

世界中の皆様に紹介される「だるまちゃんシリーズ」です。

だるまちゃん新作3作品(下の写真)を同時刊行した、かこさとしを海外に伝えるテレビ番組が国際放映されます。

放送日時は2018年1月18日(木)20時~20時45分の間(日本時間)NHKワールドTV「NEWSROOM TOKYO」の「People and Places」というコーナーで約10分間の予定です。

海外にいるご家族、お知り合い、ご友人にお知らせいただけたたら幸いです。放送終了後、番組HP内"Feature Report"にてご覧いただけます。番組ホームページは以下です。

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/newsroomtokyo/

1月18日当日、日本国内でも、PCにて下記のサイトで生放送として御覧いただけます。英語放送をお楽しみ下さい。
  

https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/live/

「かこさとし展 未来のだるまちゃんへ」が2018年1月27日(土)〜2月7日(火)まで高崎シティギャラリーで開催される。かこさとしの展示会としては最大規模で200点にのぼる作品や資料が展示される。『からすのパンやさん』『どろぼうがっこう』『だるまちゃんとてんぐちゃん』『小湊鐵道沿線の旅 出発進行!里山トロッコ列車』の全場面をはじめ多数を展示するほか、様々なイベントを行う。
「未来のだるまちゃん図書室」では、かこさとしの現在入手可能な本が全て並び、購入できる。

詳しくは以下でご覧下さい。

http://takasakiehonfes.org/top.html

2018年1月27日には、『出発進行!里山トロッコ列車』の舞台となった小湊鐵道社長・石川晋平氏とその編集にあたった偕成社・千葉美香氏、加古総合研究所の鈴木万里がトークイベントを行うことを伝える、2017年12月28日上毛新聞の記事は以下にあります。

https://www.jomo-news.co.jp/event/detail?q=id:qEYaC38

1月28日の絵本作家ヨシタケシンスケさんと鈴木のりたけさんの対談イベント「大好き かこさとし ぼくたちもだるまちゃんだあ」については以下の上毛新聞にもご案内があります。

https://www.jomo-news.co.jp/event/detail?q=id:qG0Bu6V

間も無く92歳を迎えるかこさとしですが、上記のようなタイトルで紹介されている6冊の中に、かこさとし88歳の年に出版された『未来のだるまちゃんへ』が紹介されています。中学生以上の方には是非お読みいただきたい一冊です。
以下をご覧ください。

http://bunshun.jp/articles/-/5266

広報ふじさわ第1622号「テレビ・ラジオ・インターネットでも市政・地域情報発信中!」[ふじさわ情報ナビ]コーナーでお知らせしているように以下の時間帯にケーブルテレビ ジェイコム湘南11チャンネル(デジタル放送)でかこさとしの特集番組を放映します。(藤沢市内のみの放映です。)

2018年1月1日(祝)〜1月7日(日)の毎日4回放映
午前9時、正午、午後8時40分、午後11時30分

上の写真は2017年「広報ふじさわ」新春特別号の表紙(かこさとし画)で、2018年1月4日より藤沢新市庁舎に展示されます)

新春のニュース番組でかこさとしについて報じます。朝のお忙しい時間帯ですが、是非ご覧下さい。
NHKのホームページには次のようにあります。

「だるまちゃんシリーズ」が代表作の絵本作家・91歳のかこさとしさん 新作にかける思いとは

以下に情報があります。

https://hh.pid.nhk.or.jp/pidh07/ProgramIntro/Show.do?pkey=001-20180105-21-01576