メディア情報
みなさんがいらっしゃる場所の今日のお天気はいかがですか。
晴れ、曇り、雨、雪のところもあることでしょう。風が強いですか。
2024年12月14日北海道新聞〈卓上四季〉は「雪がしんしんと降ってくる」という言葉で始まり、「雪んことそり」と題して、幼い子どもたちはそりにのせられ「雪の匂いを胸いっぱいに吸い込んで」成長していくそうです。北海道の空模様と空気が伝わってくる文章に続き、かこさとしの『ゆきのひのおはなし』(1997年小峰書店)を紹介しています。
その日の空模様に合わせて、あるいは明日なってほしいお天気に合わせて絵本を読むのも楽しそうです。
雪に関する絵本は当サイトでもご紹介しています。
かこさとし 雪の本
この絵は、度講談社より新版として出版された『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』5冊Sシリーズの『1 原子と分子のたのしい 実験』の最終場面です。
なぜテーブルいっぱいに並んだご馳走が化学の本の最後に登場するのかというと、調理と化学の実験は共通しているのです。
そんなことを藤沢市の鈴木恒夫市長さんはじめ皆様にお話しする機会となった、藤沢市民図書館への贈呈の様子は以下でご覧ください。
化学の本シリーズ 藤沢市民図書館に寄贈
2024年11月25日に発売となった『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』(講談社)5冊シリーズ、20冊を加古が晩年半世紀ほど暮らした藤沢市に寄贈しました。
藤沢市の鈴木恒夫市長に加古総合研究所よりお渡しする写真とともに市長さんの「読んでみたくなるワクワクした作品」といったコメントなどまじえながら「東京理科大の藤嶋昭名誉教授が監修し、(中略)新型コロナウイルスなどの記載が加わっている」と新版の特色などが報じられました。
国内外で選挙に関しての話題が多かった2024年です。
11月24日の神戸新聞〈日々小論〉では、かこさとしの『こどものとうひょう おとなのせんきょ』を取り上げ、あとがきを引用しながら「メディアの選挙報道はもちろん、交流サイト(SNS)の情報発信のあり方など、さまざまな観点で検証が求められている」としています。
以下は、そのあとがきです。
「大きなもの」と聞いて何を連想されますか。
『ピラミッド』、『万里の長城』、『ならの大仏さま』⋯いずれも加古作品になっていますが、2024年11月16日の福井新聞「越山若水」では、その冒頭で加古のデビュー作『だむのおじさんたち』(1959年福音館書店)を紹介しています。
今からさかのぼること65年前、まだ戦後の復興途中にあった日本では電力の供給が追いつかず夕方になると停電が起きたりしていました。当時福音館の編集長であった松居直さんに「時代にふさわしい大きなテーマ」の絵本をかいてほしいと言われてかいたのが、水力発電のため次々と建設されていたダムについてでした。
その後、読者さんからのお手紙をきっかけに、国際協力でインドネシアに建設されたチラタダムを取材して『ダムをつくったお父さんたち』(1988年偕成社)を出版することとなりました。
この福井新聞ではじめて知ったのですが、福井県では足羽ダムが5年後の完成を目指し建設中だそうです。そのスケールの大きさに圧倒されたと記事を書いた方の感想がありました。加古が存命だったら、出かけて行って3冊目のダム絵本に挑戦したかもしれません⋯
加古の2冊のダム絵本については当サイトに詳しい記載があります。
2冊のダム絵本
ダムをつくったお父さんたち あとがき
偕成社より2023年秋から2024年春にかけて全10巻が出版された『かこさとし童話集』。その扉に使われたフードペーパーという廃棄する野菜を漉き込んだ和紙を制作した越前市の五十嵐製紙さんに御礼にうかがいました。その時の様子が、こしの都ネットワーク(ケーブルテレビ)で放映されました。
越前市和紙の里訪問 フードペーパー
およそ2ヶ月毎にかけかえている藤沢市内の図書館と本庁舎1階ロビーの絵が新しいものになりました。
本庁舎には季節の草花を手にした『だるまちゃんとてんじんちゃん』たち。
図書館には虫歯予防にちなんだ絵やこの季節らしいカラタチの花とてんとう虫の絵です。
『こどもの行事 しぜんと生活』の季節感あふれる表紙は大人の皆さまにも好評です。
かこさとしの故郷、福井県の福井新聞の一面に毎日掲載されるコラム「越山若水」は4月30日は図書館の日と紹介し、それに続く5月は「図書館振興の月」でかこさとしやその編集に関わった松居直さんのことを例に「物語から想像力を広げる時間を」と結んでいる。
展示については以下でどうぞ。
藤沢市民図書館 展示
5月12日まで「こどもの読書週間」です。
かこさとし『ほんはまっています のぞんでいます』をご紹介いただきました。
この本が最初に出版されたのは1985年、2017年に復刊復刊ドットコムから復刊されました。
あとがきにもあるように「学年がすすみ、年齢が大きくなるにしたがい、だんだん本を読まなくしまうのです。」
絵本を卒業したこどもさんたちが読める本、そんな思いもこめて刊行されたのが『かこさとし童話集全10巻』(2023ー24年偕成社)でもあります。
この絵本の題名の通りです。ぜひこの期間に絵本や本を手に取っていただけたらと思います。
こども読書週間 ほんはまっています