メディア情報

「あいことば」午前9:30〜9:58

2021年1月に出版された、小さなお話7話からなる本作品。その第一話「ポンちゃんのポンポ」の朗読が放送されます。
心あたたまる、いのしし先生とポンちゃんのやりとり、思わずクスッと笑ってしまう結末。お子さんも大人もお楽しみいただけます。

本書については2021年6月9日東京新聞 こども面でも紹介されました。

さまざまな視点から取り上げていただくことが多い『からすのパンやさん』(1973年偕成社)ですが、2021年5月28日山梨日日新聞では、[絵本の「深読み」大人も楽しんで]という見出しで、たくさんのパンが並ぶ場面、そしてからすたちの「生き生きした描写」について触れています。

また、2021年5月17日発行の『絵本のお菓子』(マイルスタッフ)では、パンが並ぶ場面から、きつねやかたつむりパンなどかわいいパンの作り方が写真で紹介されています。皆さんのお気に入りのパンはどれですか?

新聞記事は以下で。

山梨日日新聞

2021/05/12

愛鳥週間

愛鳥週間にちなんで、2021年5月11日の福井新聞「越山若水」では、先入観にとらわれず、からすが主人公の『からすのパンやさん』を子どもたちが楽しんでいるとありますが、カラスに限らず、かこの作品には本当に多くの鳥が描かれています。およそ野外での場面には、科学絵本であれ、童話であれ読み物であれ、鳥が出てこないものを探すのが難しいほどです。

今年出版された『くもとりやまのイノシシびょういん』(2021年福音館書店)では、印象に残るカワセミのお話があります。最新刊『だるまちゃんの思い出 遊びの四季』(2021年文春文庫)の表紙には、だるまちゃんたちが歩く、はるか上には鳥たちが見えます。

『こどものあそびずかん』(2015年小峰書店・上)は季節ごとの4巻それぞれに、鳥の紹介ページ。『だるまちゃんしんぶん』(2016年福音館書店・下)も同様に四季それぞれの鳥のコーナーがあるといった具合です。

愛鳥週間として紹介をしているのは『こどもの行事 しぜんと生活 5月のまき』(2012年小峰書店・下)で、鳥の鳴き声と「ききなし」(鳥の鳴き声を人間の言葉におきかえたもの)を合わせて多数掲載しています。
例えば、メジロは♪ピーチュル、チューイ、チューイと鳴き、それを「ききなし」では、
〽︎ちょうべえ、ちゅうべえ、ちょうちゅうべえ

ホオジロは、
♪ツツピー、ツツピー、チッチッチッ、チッピー 
♪ピーチュー、ピリチュリチュー

それが「ききなし」になると
〽︎いっぴつけいじょう、つかまつりそうろう
〽︎げんぺい、つつじ、しろつつじ
〽︎でっち びんつけいつつけた

いずれも時代が感じられますが、面白いものがまだあります。ひなたちが巣立つ頃、無事に大きくなあれと願っています。

冒頭でご紹介した福井新聞の愛鳥週間に関わる記事は以下でどうぞ。

福井新聞 愛鳥週間

今日、5月2日はかこの命日ということで、最後の絵本となった『みずとはなんじゃ?』(2018年小峰書店・絵/鈴木まもる)の下書き(下)などにもふれながら、水が人間ひいては地球にとって、いかに大切かを伝えていると紹介しています。

この論説では、汚染水の海洋放出に関して、かこが敗戦時の大人に対して抱いた失望をひいて、「子どもたちを落胆させてはならない。」と結んでいます。

照明灯 

読もっか 子ども高知新聞55号 図書館だより

かんじゃさんをしっかりみて

「若葉が日ごとにこくなってくる良い季節でも具合が悪くなったり、ケガをしたり。そんな時にオススメの病院」としてこの本を紹介しています。

ちょと怖そうな顔のイノシシ先生が、患者さんの話をやさしくゆっくり聞く診察室をのぞいたら、元気のある人も、ない人も、おとなでも子どもでも、きっと安心できます。

ステイホームでおうち時間が長い今、イノシシ先生のお話をどうぞ。小さな7つのお話で構成されていて、小学生なら自分で読めます。

本書についての詳しい情報などは、当サイト上部2021年2月2日のメディア情報をご覧ください。

赤い帽子のとこちゃん。お母さんの買い物についていっても、動物園やデパートでもいつのまにかいなくなってしまいます。

さまざまの場面に大勢の人がいる場面は、まさに密。今となっては遠い昔の世界のようにさえ思えてしまいます。各地でコロナ禍の対策としてステイホームが望まれているゴールデンウィークは、この本の中で、海やデパートにお出かけはいかがでしょうか。

かこさとしは、この本は有名な探し物の絵本より早く出版されていたことに加え、物語であることにも注目していただきたかったようです。楽しみながらじっくり、とこちゃんの物語を味わっていただけたらと思います。

ロングセラーとして以下のサイトで紹介されています。

とこちゃんはどこ

(1988年童心社) 文かこさとし /絵やべみつのり

一見したところ、木や石、鉄に見えるものがプラスチック製品、ということがよくあります。物の材質を見極めるにはどんな方法があるのか、確かめてみるという科学的な内容のこの絵本は1969年に出版され、現在は新版がでていて2021年4月18日中日新聞で紹介されました。

なんだか ぼくには わかったぞ

この本のあとがきをどうぞ。

あとがき

(引用はじめ)
この本にかいてあることは、材料として、木や石や鉄などがあるというものではありません。
くまちゃんが、木でできていることを、本に書いてあるより先にあてさせることが目的でもありません。
まして水にうくのが何で、沈むのが何、次に燃えるのが何でーーということを暗記させることでもありません。
もっと単純で、もっとおく底の、もっと基本的なものーー科学としての考え方、科学としての態度、科学のすじみちを大事にしたいと念じます。
この本では、物質をしるため、その性質を一つ一つ分け、検討し、それらをまとめるという帰納法の推論と総合判断がとられています。
科学の研究が進み、専門が分化していく現在、こまやかな知識の断片ではなく、ばらばらのこまやかな要素を、広い目で見つめながら集積して、対象の全体像や物事の実体に迫ろうとする態度や考え方がますます大切になっています。
この本もそうした「かがくのほん」でありたいと思ってつくりました。
かこ・さとし
(引用おわり)

2021年2月26日〜4月11日福井県ふるさと文学館 加古里子特集展 宇宙とどうぐ

ナビや通信など人工衛星のお世話になっていることを忘れるほど現在では当たり前のことですが、世界初の人工衛星打ち上げは1957年、日本の国産衛星の成功は1970年でした。
半世紀を経た現在、宇宙にある衛星の数は8000以上とも言われ、各国が競って打ち上げをしていた頃を知っている筆者にとっては、その数の多さとその半数以上が機能を停止している宇宙ゴミの状態ということに驚かざるをえません。

最近は宇宙ゴミにならないよう、燃え尽きる木製の衛星打ち上げも計画されているとか。そしてこの3月には福井県が日本初の県民衛星を打ち上げます。それに因んだ展示「福井県民衛星打ち上げ記念 加古里子特集展 宇宙と道具」が福井県ふるさと文学館で始まりました。

その模様がNHK福井で放映されました。以下でどうぞ。

人工衛星

衛星といっても地球を周回するものから、探索のため他の星に向かうものなど様々ですが、かこ作品ではどんな本に登場するのか見てみましょう。

『できるまで とどくまで 通信衛星』(1979年みずうみ書房・上)よると 初期の衛星の寿命は2年もなく、アポロ11号の月面着陸を中継したインテレサット3号の寿命は5年間でした。この本の最後には次のように書かれています。
(引用はじめ)
これからも、通信衛星は世界をむすぶ”塔のないアンテナ”として、宇宙に浮かぶ電波の中継基地として、ますます活躍することでしょう。
(引用おわり)

この時代は、各家庭ではテレビのアンテナを屋根の上に立てて電波を受信していました。そして現在は通信衛星や気象衛星にとどまらず、軍事衛星や科学衛星も地球の周りを回っています。

球形である地球の裏側の人や物が落ちてしまわない理由は引力があるからで、その引力のおかげで地球の近くであれば宇宙でも地球の周りを回って落ちることがないのです。ユーモラスな絵(上)とともに説明しているのは『あさよる、「なつふゆ ちきゅうはまわる』(2005年農文協)です。

『遊びの大星雲 1ひみつのなぞときあそび』(1992年農文協・上)〈じんこうえいせいのひみつ〉には、
「どんな おもい ものでも 1びょうで7、8キロ すすむ はやさで なげだすといつまでも ちきゅうの まわりを まわりつづけます。(くうきや ほかの ほしの えいきょうが ないようにしないといけません。)」
とあります。

さらに詳しい説明があるのは『宇宙』(1978年福音館書店・下)のこの場面。左上に小さく見えるのは宇宙船回収グライダー(アメリカ・1964年)で、左下方が世界最初の人工衛星スプートニク1号です。

人工衛星が地球を回る速度をさらにあげると、「じゅうりょくの ひっぱるちからを ふりきって、ちきゅうを はなれ、もっととおくへ とんで」ゆき、他の星の周りをまわって観測することができるようになります。『宇宙』の話はまだまだ続きますが、人工衛星の追跡はこの辺でおわりといたします。
肉眼でも見ることができる人工衛星。宇宙からこの地球を見下ろしたらどんなことを感じるのでしょうか。

*福井県民衛星は2021年3月22日に無事打ち上げ成功したそうです。

かこさとしがなくなる直前まで手がけたのは『みずとはなんじゃ?』(2018年小峰書店)でしたが、絵を完成させることはできず、かこの下絵を元に鈴木まもるさんに絵を描いていただきました。

文・絵ともに、かこが手がけた最晩年の本が、この『コウノトリのコウちゃん』(2017年小峰書店)です。生まれ故郷の福井県越前市で取り組んでいた、コウノトリを呼び戻す活動を支援するため、執筆の数年前に実際の場所を訪れ遠くからではありましたがコウノトリを見、担当の方から直接説明もしていただきました。

この本が完成した時点ではまだ繁殖がうまくいきませんでしたが、その後、まるでこの本の内容と同じようにヒナが生まれ元気に巣立ちました。この本から名前をつけられたコウノトリもいます。

読み聞かせをYouTubeでお楽しみいただけます。以下でどうぞ。

コウノトリのコウちゃん

朗読者さんへのインタビューは以下で。この最後には、絵本の舞台となった越前市のコウノトリの動画とかこさとしのインタビューへのリンクもあります。

インタビュー

盛岡市民文化ホールでの『かこさとしの世界展』は、おかげ様で好評のうちに終了となりましたが、公式図録『かこさとしの世界』(2019年平凡社)は全国の書店、ネットでも購入できます。

その全167ページには、出版された本の紹介のほかにデビュー前の絵画作品や貴重な写真、本の下絵、資料など紙上初公開のものも含め盛り沢山です。読み物としても面白いと書評が以下に掲載されています。

かこさとしの世界

2021年1月8日中日新聞(北陸)「かが人私文庫」で『とこちゃんはどこ』紹介

この図録でもご紹介している『とこちゃんはどこ』(1970年福音館書店)の書評が掲載されました。大勢の中からとこちゃんを探し出す楽しみ、絵本で是非どうぞ。