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化学というと実験室の中でするもの、難しいというイメージをお持ちになるかも知れません。
しかしながら、『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』シリーズ①の本書をご覧いただくと、私たちは、毎日の生活の中で化学を使い、役立てていることが、お子さんたちにもわかっていただけることでしょう。
それこそが化学を専門にしていたかこさとしが伝えたかったことです。
化学ってそういうことなのか?!目からウロコの絵本になるかも知れません。
本書を2025年1月23日、朝日小学生新聞でご紹介いただきました。
朝日小学生新聞 化学のせかい
おやつは大人にとっても楽しみですが、特に成長期の子どもには大切なものです。
2025年1月8日の福井新聞「越山若水」では、おやつと言われる由来や大人にとっても「大事な時間」として棋士やスポーツ選手のおやつに触れながら、越前市ふるさと絵本館で展示中の「みんな大好き!おやつ」で紹介している加古のふるさとのおやつの思い出を伝え「古里のだんらん」を思い起こさせるとしています。
上の絵は『からすのおかしやさん』(2013年偕成社)、洋風のお菓子だけでなく、「ようかんか まんじゅうなんかが ほしいのう」というしろいひげおじいさんのリクエストにこたえて出来上がった数々です。
この希望は、幼い頃には野原で調達したおやつか、だしをとった後のじゃこをしがんでいた加古にとってなかなか口にすることができなった、おやつへの願望がこめられていているようです。
現在、越前市絵本館で多くの場面を展示している『あそびの大惑星⑦ももくり チョコレートのあそび』のあとがきをどうぞお読みください。
午後3時は健康文化の停車駅
(引用はじめ)
まだ小さな内臓のこどもという生物の大きな運動量をまかなうため、休息や水やおやつが大切です。特におやつは間食と言う。臨時仮設駅ではなく、また栄養やカロリーといった物質面だけにとどまらず、心身の全面発達という大きな旅行の重点スケジュールに組み込む配慮が必要でしょう。それはシツケとか教訓とかではない、やすらかな満足と健やかな文化を伴った、心との交錯主要駅としていただきたいのが、イタドリの芽やダシジャコのおやつ(?)で育った作者の願いです。
(引用おわり)
2025年1月8日越山若水 おやつ
最新データ、知見盛り込む
2024年11月末に刊行された『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』5冊シリーズ刊行について、その経緯やこのシリーズに込めた加古の思いなどとともに、藤嶋昭先生による監修で、版を大きく新装した本書の特色などを紹介しています。
福井新聞 「かこさとし 新・絵でみる化学のせかい」
みなさんがいらっしゃる場所の今日のお天気はいかがですか。
晴れ、曇り、雨、雪のところもあることでしょう。風が強いですか。
2024年12月14日北海道新聞〈卓上四季〉は「雪がしんしんと降ってくる」という言葉で始まり、「雪んことそり」と題して、幼い子どもたちはそりにのせられ「雪の匂いを胸いっぱいに吸い込んで」成長していくそうです。北海道の空模様と空気が伝わってくる文章に続き、かこさとしの『ゆきのひのおはなし』(1997年小峰書店)を紹介しています。
その日の空模様に合わせて、あるいは明日なってほしいお天気に合わせて絵本を読むのも楽しそうです。
雪に関する絵本は当サイトでもご紹介しています。
かこさとし 雪の本
この絵は、度講談社より新版として出版された『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』5冊Sシリーズの『1 原子と分子のたのしい 実験』の最終場面です。
なぜテーブルいっぱいに並んだご馳走が化学の本の最後に登場するのかというと、調理と化学の実験は共通しているのです。
そんなことを藤沢市の鈴木恒夫市長さんはじめ皆様にお話しする機会となった、藤沢市民図書館への贈呈の様子は以下でご覧ください。
化学の本シリーズ 藤沢市民図書館に寄贈
2024年11月25日に発売となった『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』(講談社)5冊シリーズ、20冊を加古が晩年半世紀ほど暮らした藤沢市に寄贈しました。
藤沢市の鈴木恒夫市長に加古総合研究所よりお渡しする写真とともに市長さんの「読んでみたくなるワクワクした作品」といったコメントなどまじえながら「東京理科大の藤嶋昭名誉教授が監修し、(中略)新型コロナウイルスなどの記載が加わっている」と新版の特色などが報じられました。
国内外で選挙に関しての話題が多かった2024年です。
11月24日の神戸新聞〈日々小論〉では、かこさとしの『こどものとうひょう おとなのせんきょ』を取り上げ、あとがきを引用しながら「メディアの選挙報道はもちろん、交流サイト(SNS)の情報発信のあり方など、さまざまな観点で検証が求められている」としています。
以下は、そのあとがきです。
「大きなもの」と聞いて何を連想されますか。
『ピラミッド』、『万里の長城』、『ならの大仏さま』⋯いずれも加古作品になっていますが、2024年11月16日の福井新聞「越山若水」では、その冒頭で加古のデビュー作『だむのおじさんたち』(1959年福音館書店)を紹介しています。
今からさかのぼること65年前、まだ戦後の復興途中にあった日本では電力の供給が追いつかず夕方になると停電が起きたりしていました。当時福音館の編集長であった松居直さんに「時代にふさわしい大きなテーマ」の絵本をかいてほしいと言われてかいたのが、水力発電のため次々と建設されていたダムについてでした。
その後、読者さんからのお手紙をきっかけに、国際協力でインドネシアに建設されたチラタダムを取材して『ダムをつくったお父さんたち』(1988年偕成社)を出版することとなりました。
この福井新聞ではじめて知ったのですが、福井県では足羽ダムが5年後の完成を目指し建設中だそうです。そのスケールの大きさに圧倒されたと記事を書いた方の感想がありました。加古が存命だったら、出かけて行って3冊目のダム絵本に挑戦したかもしれません⋯
加古の2冊のダム絵本については当サイトに詳しい記載があります。
2冊のダム絵本
ダムをつくったお父さんたち あとがき