お知らせ
水を守って、地球を守ろう
昨年(2018)の6月に放映されたNHK「プロフェッショナル」の中で、絵本制作の打ち合わせの様子が取りあげられ、大きな反響があった『みずとはなんじゃ?』。この絵本は加古の最後の絵本であっただけでなく、科学者かこさとしが伝えたかったことを小さいお子さんにもわかるように工夫したという点も皆様の心に届くことになった理由でしょう。
2019年5月14日朝日新聞北海道版「図書館発 おすすめ本箱」というコーナーの記事では、『みずとはなんじゃ?』を紹介。工学博士であった加古が「水の力と大切さ」を伝えているとし、「大切な水を人間が汚すことで生物が死に絶えてゆくのが激しくなったと先生は警鐘を鳴らしています」としています。大人にとっても考えさせられる絵本です。
「かがくのとも」不思議を届け50年
子どもの「身のまわり」物語にのせて
福音館書店「かがくのとも」シリーズが50周年を迎え、「世界的にも例ない」このシリーズの」魅力を探る。
加古はこの50年600冊の中で、シリーズ第3作目の絵本として1969年に『あなたのいえ わたしのいえ』と『でんとうがつくまで』、1970年『はははのはなし』『どうぐ』、1971年『ごむのじっけん』、1972年「だんめんず』、1974年『たこ』、1976年『おおきいちょうちん ちいさいちょうちん』、1984年『だいこんだんめん れんこんざんねん』、1999年『いろいろおにあそび』、2001年『わたしもいれて!』の11冊を制作しました。(このうち8冊については2018年に当サイト「あとがきから」コーナーでご紹介しました)
50周年を記念して刊行された『かがくのとものもと』には、これらの本の表紙、加古のエッセイ「私の科学絵本論」や「21世紀の読者へ」と題してのメッセージも掲載しています。
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20190511000139.html
加古里子の自伝的語り下ろし『未来のだるまちゃんへ』(2014年文藝春秋)にある加古の言葉が新聞各紙で取り上げられました。
2019年5月2日に、中日新聞 福井版では、新しい時代を迎え、節目だからこそ、加古の「遠い先を見つめる姿勢」に注目。
また、8日の北海道新聞夕刊「名作をふたたび」コーナーで、「自分で考え行動できる」子供たちを育むことを望んだ加古の戦争体験をふまえた思いを行間に読む。
一周忌を迎え生まれ故郷福井県越前市の武生中央公園に設置されたモニュメントには、この本のハードカバーの表紙にもなっている絵が使われています。2016年には文庫本が刊行。下はその表紙。
絵本作家 かこさとし
現在発売中の「家庭画報5月号」(世界文化社)巻末の次号予告にあるように「家庭画報6月号」には特別取材「絵本作家かこさとしのメッセージ」が掲載されます。
書斎での在りし日のかこさとし、身の回りのあれこれ、ゆかりの人が語るかこさとし。かこさとしが残した数々の絵本やそこに込められたメッセージを美しい写真とともにご紹介します。是非ご覧下さい。
https://www.kateigaho.com/magazine/41652/
絵本で元素ユーモラスに紹介
越前市公会堂で開催中の特別展「加古里子 ただ、こどもたちのために」に関連し、青山学院大学・長谷川美貴教授と鈴木万里の対談文化センターで開催された。
長谷川教授が化学に興味を持つきっかけとなった加古里子著『なかよし いじわる元素の学校』周期律表ユニーク点を解説、実験などを通し原子を興味深く紹介しながら加古里子化学者としての一面を探った。
この対談に関しての記事が、福井新聞並びに日刊県民福井に掲載されました。
5月2日の加古里子の命日は、公会堂の入場が無料となります。