お知らせ

2024年12月13日、読売新聞、中日新聞でも紹介

福井駅前にある福井市自然史博物館分館、セーレンプラネットはプラネタリウムのある施設です。その多目的室で今年から来年にかけて特別展が開催されます。

ポスターは2010年日本科学未来館で開催された「きみのみらい みらいのきみ」展のために加古が描いたもので、宇宙に向けてだるまちゃんやからすの一家はじめ多くの絵本のキャラクターが登場する楽しい絵なので再登場することとなりました。

この絵をはじめ『宇宙』の初公開の3枚の絵を含む7枚が並び、ほかにも『よあけ ゆうやけ にじやオーロラ』『あさよる なつふゆ ちきゅうはまわる』『うみはおおきい うみはすごい』(いずれも新装版・2022年農文協)から初披露のものも含む展示です。

また発売間もない『かこさとし 新・絵でみる化学のせかい』の『④地球と生命 自然の化学の』の絵も登場、『地球』の下絵もあり、科学絵本のファン必見です。

「だるまちゃん」や「からすさん」もいます!
年齢問わず楽しめる展示です。是非お出かけください。

福井セーレンプラネット

藤沢市内の4市民図書館と市役所本庁舎1階に、季節ごとに加古作品の複製原画を展示させていただいています。

新しい絵はクリスマスにちなみ『サン・サン・サンタのひみつきち』(2019年白泉社)と同じような綺麗な青が印象的な『地下鉄のできるまで』(1987年福音館書店)の前扉、そして『こどもの行事 しぜんと生活』の11月のまき表・裏表紙(12月には12月のまき)です。

クリスマスごろまで展示の予定です。お近くにお越しの際は、是非ご覧ください。

藤沢市役所、図書館の絵

2024年11月2日毎日新聞【なつかしい一冊】コーナーで紹介されました。

川が高い山に端を発して、小さな流れがやがて岩を削り、森林を抜け平野を潤し、町中の流れて広い海に注ぎ込むまでを俯瞰するこの本には、水の流れ、それぞれの流域で暮らす人々の生活、それを支える、ダムで発電された電気の流れが送電線通って多く町や工場にまで届けられるまでを描いています。

材木を運ぶトロッコ、牧場、川原で遊ぶ子どもや川にかかる橋。地形や建物が表紙の地図で描かれていますが、これは加古自身が本の絵の内容にあうよう正確にかいたものです。

この本の出版当時は公害問題で多くの河川が汚水で色が変わるほどでした。初版発行から半世紀以上を経て、ようやく川本来の姿に戻ったため、2016年のこの全てのページをつなげた『絵巻じたてひろがるえほん かわ』が出版されたのを機に、『かわ』のp24の文言「まちの ごみや きたない みずが ながれこんで、かわは すっかりよごれてしまいました。」を削除しました。

是非この絵本を読みながら、川に沿った小さな旅をお楽しみください。

金沢大学附属病院口腔外科の先生による記事【かみ合わせ(下) かむ力鍛え認知症予防 虫歯や歯周病、歯並びに影響】で、各項目についての説明があり「歯の健康について知るために」『はははのはなし』を推薦。「歯の不健康が全身に及ぼす影響が分かりやすい言葉で書かれている。」とありました。


11月8日は「いい歯の日」、年齢問わず歯を大切にしたいものです。

はははのはなし

1975年童心社から出版された紙芝居「ひよこのろくちゃん」の絵を提供してくださった瀬名恵子さんがご逝去されました。

加古がご一緒させていただいた唯一の作品です。

6羽のひよこの中で主人公のろくちゃんだけはチェックの服を着ていてほかの5羽と簡単に見分けることができます。

いたずらなろくちゃんは、お散歩の途中で、かえるとにらめっこしたり、とかげを追いかけたり。つついたのがのらねこごろべえのしっぽっだから大変です! あわやというところで母さん鳥が現れてごろべえに立ち向かいます⋯

『未来のだるまちゃんへ』(2016年文藝春秋)が文庫になる際、巻末6ページの「解説」をお書きくださった中川李枝子さんが亡くなられました。

加古が20代半ば、川崎でセツルメント活動を始めた1950年代、その川崎のセツルメントにもいらしてくださったことがこの解説に書かれています。

筆者が幼い頃から親しんだ絵本をつくられ、加古と同世代で絵本の世界で活躍された方とそんな昔に接点があったとはこの解説を読むまで長い間知らずにおりました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

「ほっとする懐かしい味」という見出しで紹介された「たけふ駅前中華そば」のポスターを加古が描いたのは2012年も終わりの頃のことでした。

2012年の夏、生まれ故郷越前市の武生公会堂での展示会を訪れていた加古の前に地元の若者が現れて、駅の近くに昔ながらの中華そばを提供しているお店が数多くあり、多くの人々に広く知ってもらう活動をしたいので是非ポスターを描いて欲しいとのことでした。

当時、実は『からすのパンやさん』の続きのお話を出版する準備を進めている最中でしたが、その中に中華そばも登場する『からすのそばやさん』が翌2013年に出版されることはまだ告知できない時期だったので「来年にはきっといいニュースがあるので楽しみにしていてください」とお話ししました。

続きのお話4冊を描きあげてからこのポスターを描くことになったのです。
このポスターにまつわる記事が読売新聞の福井版に掲載されました。

読売新聞 越前市