お知らせ

2018年2月24日、藤沢市総合市民図書館2階で開催された加古総合研究所・鈴木万里による講演「かこさとし 創作の原点」についてニュースの中で報じられる。

定員80名を超える聴衆には市外、県外からの参加者もあり、かこさとしデビュー前の紙芝居や50年以上前の貴重な写真など100枚ほどを見ながら熱心に聞き入った。また、いち早く紹介された3月中旬に出版予定の新刊『過去6年間を顧みて』(偕成社)や2月26日に復刊される『遊びの四季』(復刊ドットコム)を興味深げに手に取っていた。

作者の加古里子さん被災地や沖縄思う

2018年1月「だるまちゃんシリーズ」に新たに加わった3作品についてジュニア記者が、編集にあたった福音館の担当者に取材、加古里子の絵本作りについて様々な角度から尋ねた。また、記者からの4つの質問に加古からの手紙による回答も掲載されている。
以下でご覧ください。

http://www.yomiuri.co.jp/teen/junior/jnews/20180219-OYT8T50007.html

『だいこんだんめん れんこんざんねん』(1984年福音館書店)や、『しんかんせんでも どんかんせんでも』(2017年復刊ドットコム)のように、かこさとしの本には題名がユニークで面白いものがあります。

この本の題名もその好例でしょう。「はいはい」はもちろん赤ちゃんのはいはいで、副題に「かこさとし ちいさいこの えほん」とあるようにまだ字を読めない小さなお子さんに読み聞かせることを想定して作られた、つまり音を楽しめるように工夫されている物語です。

かこは学生時代に演劇研究会に属していたこともあり、どの作品も耳から聞こえてくる音の響きに配慮して文を構成していますが、特にこの作品では擬音、擬態語が次々と繰り広げられます。

残念ながらこの本はもう店頭には並んでいないようですが、FM新津ラジオで朗読されますので、是非その擬音・擬態語の世界を存分にお楽しみ下さい。

放送は以下の予定です。

日時:2018年2月15日午前11時15分から10分程度
コミュニティFM局 エフエム新津、午前11時から正午放送の生活情報番組「なじらねラジオ」内で放送
「なじらね」とは「どのようにお過ごしですか」という意味だそうです。

下は、登場するキャラクターが勢揃いした後ろ見開きです。

大雪のニュースが報じられている福井県で生まれ育ったかこさとしにとって、雪に覆われた幼い日々の思い出はとりわけ鮮烈なものがあるようです。雪降る2月に、そんなかこさとしの幼年時代を描いたエッセイが復刊されます。

1975年じゃこめてい出版から刊行され、その年、第15回久留島武彦文化賞ならびに第23回日本エッセイスト賞受賞作品となりました。『遊びの四季ふるさと編』(2013年越前市教育委員会)や『現代思想 総特集かこさとし』(2017青土社)に一部分が掲載されていますが、40年以上経て再びお届けできることになり著者も非常に喜んでいます。

表紙はその雪の中で元気に遊ぶ子どもの姿、裏表紙には夏の小川遊びが描かれています。ほとばしり出る幼き日の記憶はただ単に郷愁ではなく、そこに遊びの持つ大きな意味を見出しているからに他ならないことは、「この本にこめた私の願いーまえがきに代えてー」のさらに前にある以下のように始まる文からも知ることができます。

(引用はじめ)
子どもの頃を思い出すことは楽しい。
ふるさとの野山で遊んだことは、なつかしい。
思い出の中に雪がまい、蝉がなく。
すみれや彼岸花の色が浮かんでくる。
だが、なつかしさや楽しさのほかに、もっと違った、何か大きくて、強くてしっかりしたものを、子どもの頃の遊びの中で身につけのではないだろうか。
(引用おわり)
下は、上記の文に添えられているイラスト

「この本にこめた私の願いーまえがきに代えてー」に書かれているように、かこさとしは「できるだけその当時の自分に立ちかえって、その心と立場から遊びの面白さと良さを記すようにした。(中略)子ども自身が考え、感じ、心にきざみつけていることがらは、表現することの何層倍も、量も深さもあるものである。」

この言葉の意味を本作を読むことで感じ考えていただけたら、長年の思いが叶い復刊されたこの本の大きな役割が果たせるように思われます。あとがきに加え、復刊に際して間もなく92歳のかこさとしからの新たなあとがきも加わりました。イラストも豊富な四季の遊びにまつわるエッセイ46項目、224ページを是非お読みください。

かこさとしさんのニュースがいっぱい!

見出しにあるように、今回もかこさとしのニュースをたっぷり伝える小特集。
だるまちゃんシリーズに2018年新たに加わった3作品に加え、これから発売のTシャツやバッグなどのグッズや80年の年月を経て出版されることになった、小学校卒業記念の絵日記『過去6年間を顧みて』(偕成社・下の写真)もいち早くご紹介。ニュースな誌面です。