お知らせ
いよいよ「かこさとし作品展〜これまでの100年、そして未来へ〜」が市民ギャラリー(最寄り駅藤沢駅)でも始まります。辻堂の藤沢市アートスペースの会場と合わせて全部で120点近くの作品を無料ご覧いただけることになります。
藤沢市民ギャラリーでは「未来に伝えたいこと」をテーマに展示、未来の子どもたちにも読んでほしい絵本として市内4図書館の司書さんたちが選んだ13枚の絵も含まれています。
見どころをご紹介しましょう。
【見どころその1】
「だるまちゃん」シリーズから10枚、「からすのパンやさん」シリーズから7枚の絵が登場します。
【見どころその2】
本展示のチラシやポスターになった『未来のだるまちゃんへ』(文藝春秋)のハードカバー版表紙の絵(下)がご覧いただけます。
そして本展示のテーマを伝えるもう1枚の絵(冒頭)を初公開。これは『あそびの大事典 大宇宙編』(農文協)からで、子どもたちがゆたかな自然環境の中で健やかに育ってほしいという願いを込めています。
【見どころその3】
日本の古くからの行事や自然について、『こどもの行事しぜんと生活』(小峰書店)シリーズの表紙など、季節感あふれる美しい絵が6枚並びます。
【見どころその4】
物尽くし、人尽くしの絵の前で、じっと立ち止まって動けなくなるかもしれません。それはそれはたくさん描き込まれていますので、一つ一つ、一人一人どうぞじっくりご覧ください。
市民ギャラリーの休館日は8月19日(火)のみです。
「敗戦から80年」この言葉で始まる2025年8月3日東京新聞の【記者だより】。
かこさとしが遺言のつもりで語った『未来のだるまちゃんへ』(2014年文藝春秋)の言葉を引用しています。
この本の最後にある、かこさとしが絞り出すように語ったメッセージは8月6日から藤沢市民ギャラリーで開催の「かこさとし作品展〜これまでの100年、そして未来へ〜」でもご紹介しています。また、合わせてこの本の表紙および裏表紙の絵も展示中です。
2025年8月3日東京新聞・記者だより
戦後80年の今年、かこさとしが1970年から2018年に亡くなるまで暮らした藤沢市では、生誕100年を記念し展示会が開催されています。
かこさとしがどのように戦争に関わる作品をまとめようとしていたかについて踏みこんだ内容をお書きいただきました。
以下で全文を読みいただけます。
2025年8月2日 福井新聞論説
上の写真右端は、「スピッツベルゲン協会の集まり」を収録している『かこさとし童話集③』(2023年偕成社)
「絵本で伝える平和への願い」絵本の朗読
終戦80年のこの夏、NHKラジオ第一全国放送「みんなの子育て☆深夜便presents絵本で伝える平和への願い」と題し、絵本の朗読が放送されます。
8月9日(土)と10日(日) 午後3時05分〜55分
8月9日(土)の放送の中でかこさとしの『秋』(2021年講談社)が朗読されます。
この作品はかこさとしが高校2年生の時、戦争のさなか勤労動員で工場で働いていたおり、盲腸炎になり入院していた際に目撃した実話を1人称で語っています。加古は生涯この話を口にしたことはなく、作品にのみ残していました。
ネットラジオ「らじる☆らじる」「radiko」同時配信されるほか、「らじる☆らじる」1週間聴き逃し配信もあります。
ご家族皆様でお聞きいただけたらと思います。
詳しくは以下でどうぞ。
2025年8月9日 NHKラジオ第一 『秋』朗読
聞き逃し配信は以下からどうぞ。30分過ぎくらいから始まります。
2025年8月9日 NHKラジオ 秋
戦後80年のこの夏、かこさとしの戦争にまつわる絵本2冊をご紹介。
かこの孫で『くらげのパポちゃん』の絵を描いた中島加名がこの作品を通じて祖父かこさとしの思いに迫ります。
2025年7月31日 現代ビジネス
8月6日(水)〜20日(水)絵本みたいな本物の世界
「おでかけえのすい」新江ノ島水族館から海の生き物がテラスモール湘南に!
大きな絵本を覗くと本物のパポちゃんがいる!
夏休みのお子さんたちが大喜びのイベントが開催されます。
8月9日(土)午後1時半からは『くらげのパポちゃん』(2025年講談社かこさとし・文)の絵を担当した中島加名とえのすいで長年クラゲの飼育にあたり、かこさとしが『クラゲのふしぎびっくりばなし』(1999年小峰書店)を制作の際にクラゲの専門的なことを教えていただいた、とあとがきにもある足立さんとのトークもあります。
テラスモール湘南と目と鼻の先、ココテラス湘南6階にある藤沢市アートスペースではただいま『クラゲふしぎびっくりばなしし』(かこさとし文・絵1999年小峰書店)と『くらげのパポちゃん』(2025年講談社 かこさとし・文 中島加名・絵)の絵を展示中です。合わせてご覧ください!
おでかけえのすい 産経ニュース 2025年7月
市内に長く居住、歴史や未来感じる展示
開幕して以来お客様が絶えない「かこさとし展〜これまでの100年、そして未来へ〜」について上記のような見出しとともにで神奈川新聞/カナロコで紹介されました。
会場では長時間じっくり絵の前で佇む方もあり、ご覧になりながら絵本を通じて過ぎ去った日々を思い出しておられる様子が見受けられました。
展示を通じて、今一度、これまでの社会の出来事、そして未来について想っていただけたら幸いです。
藤沢市アートスペースでの展示数は119点にのぼり、その約4分の1が初公開。『くらげのパポちゃん』や『秋』(いずれも講談社)『あなたのまちです みんなのまちです』(復刊ドットコム)などのほか『宇宙』(福音館書店)の大きな絵から『童話集』(偕成社)の挿絵も並んでいます。
2025年7月26日カナロコ/神奈川新聞
2025年7月21日の海の日を前に行われた投票の結果をかこさとし『かわ』(19年)に例えながら「どんなに広い海も一滴の水から始まる」とし、「1票1票の積み重ねが民意」そして「議員一人一人の責任は重い。」と結んでいます。
北海道新聞デジタル 2025年7月21日〈卓上四季〉
「20世紀」という運命を生きた物理学者
シリーズでお読みいただいている福井新聞・日曜エッセイ【時の風】の執筆者は伝記『かこさとし〜遊びと絵本で子どもに未来を〜』(あかね書房)の著者、鈴木愛一郎です。
かこさとしが「私淑していた」と語ったインフェルトという人物はいったいどういう人だったのでしょうか。
かこさとしがそう語った理由をアインシュタインと親しかったインフェルトの生涯と合わせて考えます。
戦後80年の夏、私たちは改めて戦争のもたらした大きな影を知ることになります。
これは日本語にも翻訳されたアインシュタインとの共著「物理学はいかに創られたか」(岩波書店)の英語版の表紙です。
左がアインシュタイン博士、右がインフェルト博士です。
福井新聞 時の風 加古里子をめぐる人々4
エッセイの中で名前が出てくるボーア。その業績は『なかよしいじわる 元素の学校と周期表』に詳しい。
「未来につなぐこころのかたち〜絵本でたどる思い〜」
藤沢市政85周年記念事業として藤沢市アートスペースで開催中の「かこさとし作品展 〜これまでの100年、そして未来へ〜」を記念して2025年7月12日(土)藤沢市民会館にて記念講演会「未来へつなぐこころのかたち 〜絵本でたどる思い〜」が開催されました。
藤沢市長様はじめ定員いっぱいの方々にご来場いただき、鈴木万里が、展示会に飾られている作品を中心にかこさとしが絵本に込めた思いをご紹介、初公開の絵がある『秋』の朗読には、聴衆の皆様が80年前の戦争を思い聴き入りました。
その模様や参加した方のご感想が7月13日にニュースとして放映されました。
2025年7月13日 NHKニュース
2025年7月NHKニュース x