お知らせ

2024年11月2日毎日新聞【なつかしい一冊】コーナーで紹介されました。

川が高い山に端を発して、小さな流れがやがて岩を削り、森林を抜け平野を潤し、町中の流れて広い海に注ぎ込むまでを俯瞰するこの本には、水の流れ、それぞれの流域で暮らす人々の生活、それを支える、ダムで発電された電気の流れが送電線通って多く町や工場にまで届けられるまでを描いています。

材木を運ぶトロッコ、牧場、川原で遊ぶ子どもや川にかかる橋。地形や建物が表紙の地図で描かれていますが、これは加古自身が本の絵の内容にあうよう正確にかいたものです。

この本の出版当時は公害問題で多くの河川が汚水で色が変わるほどでした。初版発行から半世紀以上を経て、ようやく川本来の姿に戻ったため、2016年のこの全てのページをつなげた『絵巻じたてひろがるえほん かわ』が出版されたのを機に、『かわ』のp24の文言「まちの ごみや きたない みずが ながれこんで、かわは すっかりよごれてしまいました。」を削除しました。

是非この絵本を読みながら、川に沿った小さな旅をお楽しみください。

金沢大学附属病院口腔外科の先生による記事【かみ合わせ(下) かむ力鍛え認知症予防 虫歯や歯周病、歯並びに影響】で、各項目についての説明があり「歯の健康について知るために」『はははのはなし』を推薦。「歯の不健康が全身に及ぼす影響が分かりやすい言葉で書かれている。」とありました。


11月8日は「いい歯の日」、年齢問わず歯を大切にしたいものです。

はははのはなし

1975年童心社から出版された紙芝居「ひよこのろくちゃん」の絵を提供してくださった瀬名恵子さんがご逝去されました。

加古がご一緒させていただいた唯一の作品です。

6羽のひよこの中で主人公のろくちゃんだけはチェックの服を着ていてほかの5羽と簡単に見分けることができます。

いたずらなろくちゃんは、お散歩の途中で、かえるとにらめっこしたり、とかげを追いかけたり。つついたのがのらねこごろべえのしっぽっだから大変です! あわやというところで母さん鳥が現れてごろべえに立ち向かいます⋯

『未来のだるまちゃんへ』(2016年文藝春秋)が文庫になる際、巻末6ページの「解説」をお書きくださった中川李枝子さんが亡くなられました。

加古が20代半ば、川崎でセツルメント活動を始めた1950年代、その川崎のセツルメントにもいらしてくださったことがこの解説に書かれています。

筆者が幼い頃から親しんだ絵本をつくられ、加古と同世代で絵本の世界で活躍された方とそんな昔に接点があったとはこの解説を読むまで長い間知らずにおりました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

「ほっとする懐かしい味」という見出しで紹介された「たけふ駅前中華そば」のポスターを加古が描いたのは2012年も終わりの頃のことでした。

2012年の夏、生まれ故郷越前市の武生公会堂での展示会を訪れていた加古の前に地元の若者が現れて、駅の近くに昔ながらの中華そばを提供しているお店が数多くあり、多くの人々に広く知ってもらう活動をしたいので是非ポスターを描いて欲しいとのことでした。

当時、実は『からすのパンやさん』の続きのお話を出版する準備を進めている最中でしたが、その中に中華そばも登場する『からすのそばやさん』が翌2013年に出版されることはまだ告知できない時期だったので「来年にはきっといいニュースがあるので楽しみにしていてください」とお話ししました。

続きのお話4冊を描きあげてからこのポスターを描くことになったのです。
このポスターにまつわる記事が読売新聞の福井版に掲載されました。

読売新聞 越前市