2021年6月23日『ちっちゃな科学』(2016年中央公論新社)紹介
読売新聞教育ネットワーク

「小自然で養われる直感」と題し、『ちっちゃな科学』(中公新書ラクレ)を紹介。かこさとしと福岡伸一氏との対談再録なども含み、ちっちゃいながら、副題に「好奇心がおおきくなる読書&教育論」とあるように、深く大きな科学への第一歩へと導く本です。記事は以下でどうぞ。
「小自然で養われる直感」と題し、『ちっちゃな科学』(中公新書ラクレ)を紹介。かこさとしと福岡伸一氏との対談再録なども含み、ちっちゃいながら、副題に「好奇心がおおきくなる読書&教育論」とあるように、深く大きな科学への第一歩へと導く本です。記事は以下でどうぞ。
からすといえば、パンやさんを連想してくださる方がいらっしゃるかもしれませんが、からすの兄弟のお話『たろうがらす じろうがらす』(2021年復刊ドットコム)が出版されました。
1984年に「かこさとし七色のおはなしえほん」シリーズの「黒」をテーマにしたお話として刊行されたのが最初でした。羽根は黒いけれど、クチバシが水色とクリーム色の二羽の兄弟からすが主人公です。この一家が、いずみが森に住んでいるのかどうかは定かではありませんが、母さんからすが、おつかいにでかけている間に子どもたちのイタズラが過ぎてしまい、つらいめにあうことになります。
小さいお子さんならよくありそうな出来事が暖かく描かれています。どうぞお楽しみください。
2019年2月に、当サイト編集室よりでご紹介しましたが、再度あとがきを掲載いたします。
(引用はじめ)
子どもは、知らないこと・未経験なものについて、興味を抱き、好奇心をつのらせます。近づいてのぞきこみ、さわってみたり、なめたり、つかんだりします。そうすることで、色々なことを知り、経験し、学び、認識し、考え、成長してゆくのです。
しかし、当然のことながら、時によると知らないために起きる失敗や危険や損傷が、起こることがあります。こうした不安からわが子を守ろうとしたり、手間ひまのかかることから抜けだそうとして、ついには子どもたちから未知のものに立ち向かう機会を奪い、意欲を失わせる「キョーアクムザンな人々」にならないよう念じながら、この作品をかきました。
1984年12月
(引用おわり)
以下に情報があります。
午前6時台『まいあさ!』落合恵子の絵本の時間で『みずとはなんじゃ?』がとりあげられます。
詳しくは以下、6月20日の項目をご覧ください。
2021年5月、文春文庫として出版された本書は、『遊びの四季』(1975年じゃこめてい出版、2018年復刊ドットコム)に新たに、かこによるエッセイ「越前武生という町のこと」、かこの旧友で美術史家の辻惟雄氏の解説、そしてかこによる挿絵や写真を加えて構成されています。
1975年に日本エッセイスト・クラブ文化賞並びに久留島武彦文化賞を受賞した本作は、溢れ出てくるような幼い日々の思い出を、かこさとしならではの視点で現在の私たちに、子どもとは、生きるとは、といったことを考えさせてくれる作品です。豊富な挿絵も魅力です。
以下で記事をどうぞ。
福井県越前市の室内広場「てんぐちゃん広場」に『たっくんひろちゃんのちょうちょうとっきゅう』(1987年偕成社)を模した、新幹線型のベンチが出来上がりました。木製ですが、運転席まであります。乗り心地をお試しください。
大人の方へのかこさとしメッセージもあります。
てんぐちゃん広場は、武生(たけふ)駅前でどなたでも無料で使えます。感染防止対策にご協力いただきながらご利用ください。
情報は以下の「てんぐちゃん広場だより」でどうぞ。
『遊びの四季』(2018年復刊ドットコム)が文春文庫として、装丁新たに出版されます。
本作品は日本エッセイスト賞を受賞した『遊びの四季』(1975年じゃこめてい出版)に新たに加古のイラストと『日本伝承あそび読本』(1967年福音館書店・絶版)から写真の一部、本作の舞台となったふるさと福井県越前市に寄せたかこのエッセイ、さらに美術史家でかこがセツルメント活動をしていた時に一緒に活動した、美術史家の辻惟雄氏の解説を加えたものです。
じゃこめてい出版の故青木社長さんから、「お書きになりたいことを何でも好きなように書いてください」と言われた加古が、湧き出るように思い出す子ども時代の日々を正確な記憶と時に客観的な視点を織り交ぜ描き出した魅力ある文章です。
挿絵が非常に豊富で同時代を知る方には懐かしく、遠い日のことと思われる方々には、新しい視点で日本や子どもを見つめることができるような作品です。
『未来のだるまちゃんへ』(2016年文春文庫)同様、ご愛読いただけましたら、かこさとしがより身近に感じられることと思います。
子どもの日に寄せて、子どもの相撲遊びの色々を紹介しつつ、かこの著作から引用しています。記事は以下でお読みいただけます。
朝読書にオススメの本として紹介されました。以下でどうぞ。
NHKラジオママ深夜便「真夜中の絵本」コーナーで『どろぼうがっこう』(1973年偕成社)を読んでいただきました。クマサカ校長先生とかわいい(?)生徒たちのお話をお楽しみください。2021年6月4日まで、以下の聴き逃しサービスでどうぞ。
『どろぼうがっこう』については、「[愛され続ける日本の名作絵本16選]でも、『とこちゃんはどこ』(1970年福音館書店)、『とんぼのうんどうかい』(1972年偕成社)とともに、紹介されています。以下でどうぞ。
この夏の展示会予定をお知らせいたします。
全国巡回展、次の開催地は福井県福井市ふるさと文学館です。ほぼ同時期にほかの3会場でも企画展が開催されます。展示されるものは会場により全て異なります。お馴染みの本の中からどの場面が登場するかはお楽しみです。
また、各開催地にちなんだ展示を企画しておりますので、初めて展示される絵もあり、それぞれに見応えがあります。ご期待ください。
詳細、また秋以降の展示会については改めてご案内致します。
☆「かこさとしの世界展 だるまちゃんも からすのパンやさんも 大集合!」
2021年7月16日(金)〜9月20日(月) 福井県ふるさと文学館
☆「かこさとし展ーこどもは みらいに いきるひとー」
2021年7月17日(土)〜9月20日(月) 千葉県 市川市文学ミュージアム(詳細は以下でどうぞ)
☆「かこさとし絵本展 in 豊岡 〜絵本から再発見! 豊岡の魅力〜
2021年7月17日(土)〜9月26日(日) 兵庫県 豊岡市立美術館-伊藤清永記念館-
<a href="http://かこさとし絵本展in豊岡“>豊岡
☆「夏!かこさとし作品展」
2021年8月7日(土)〜8月29日(日) 神奈川県 藤沢市民ギャラリー
情報は以下でどうぞ。
*上記4会場の展示会については2021年7月2日発売MOE8月号でもニュースコーナーで紹介されています。
また、以下の展示会でもかこ作品が登場します。
☆「おいでよ!絵本ミュージアム」(福岡アジア美術館)
2021年7月15日〜8月22日
☆福音館書店「かがくのとも」から生まれた展覧会
あけてみよう かがくのとびら展 (大阪・ひらかたパーク、イベントホールI
2021年7月17日(土)~8月29日(日) ※7月21日(水)・28日(水)は休館日。
☆「つながる・つながれ! のりものえほん展」 (東京・町田市民文学館ことばらんど)
2021年7月31日(土)〜10月3日(日)
『地下鉄のできるまで』(1987年福音館書店)から初公開の場面を含めて5枚の絵を展示しています。
かこの生誕95周年にあたる2021年3月31日にあかね書房より刊行された『かこさとし 遊びと絵本で子どもの未来を』が4月26日読売新聞(東京)「本よみうり堂」で紹介されました。
小学生向けの「伝記を読もうシリーズ」として登場で、著者は鈴木愛一郎。小学生でも読めるわかりやすい文章でありながら、かこさとしの内面も綴られ大人でも読み応えのある一冊です。
また、各章にモノクロですが写真が入り、全てが初公開の貴重なものばかりです。
表紙の写真は初公開のもので巻末には資料ページとして、年表のほか、ゆかりのある方々との写真や本の紹介、絵本館についても記載があります。
(訂正とお詫び)
本書の141ページに記載の表紙写真のご提供をいただいた方のお名前が誤っておりましたので、以下のようにお詫びして訂正致します。
誤) 後藤淳司
正) 後藤敦司
以下で情報をどうぞ。
伝記を読もうシリーズ第4期のご紹介は以下です。
かこさとしの生まれ故郷、越前市の広報でも紹介されました。こちらでどうぞ。
2021年こどもの日には、かこさとしの生まれ故郷の福井新聞でも、「ふんだんなエピソードと共につづられている」と、詳しく紹介されました。
この5月2日で、かこさとしが亡くなって3年になりますが、そんなご紹介で始まる記事は、かこのデビュー作『だむのおじさんたち』(2007年復刊ドットコム)を取り上げています。当時は電力不足で、水力発電のためのダム建設が日本各地で行われていました。
ダム建設を測量から完成まで追う科学絵本ですが、ダムを作り上げる「おじさんたち」の働く姿、力と気持ちが背景の自然とともに描かれています。
動物や働く車も登場。古くて新しい1959年に出版されたこの本を是非手に取ってみてください。
下は、1959年、福音館書店「母の友」シリーズ絵本34として刊行された『こどものとも だむのおじさんたち』で、この後ハードカバーとなって出版されました。このシリーズは、絵本として初めて産経児童出版文化賞を受賞。「力強い絵本を」と題する裏表紙の解説は、当サイトの[編集室より]〈あとがきから〉のコーナーで2018年7月に掲載しています。